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出西生姜2日目|疲れと達成感の絶妙なミルフィーユ

昨日の続きから、なめらかスタート

作業は昨日の続き。

すでに機械調整も完了、チーム内の呼吸も合ってきた。
朝イチから、目と目で「例のやつね」と察し合う。

目と目で分かり合える、種生姜職人たち。

「今日は勝てる」
そんな空気が朝から流れていた。

ちなみに、
タイヤの跡に合わせて、機械の目印をあわせるというコツも発見。

これによって、
畝と畝の間がちょうどいい幅に揃うようになった。

リズムもだいぶ安定してきたし、
人も機械も、だいたい慣れれば何とかなる。

コンテナと生姜と、静かな呼吸

1列進むごとに、コンテナ2個分の生姜を並べる。
このペースが、自分たちにとってちょうどいい。

とはいえ、
コンテナごとに生姜のサイズはやっぱりバラバラ。

小ぶりな子もいれば、フルサイズ生姜もいる。
もはや「生姜界のオールスター感謝祭」。

それでも列を作ると、不思議とまとまって見える。
バラバラなものを整えていくこの感じ、
だいたい世の中のすべての縮図だと思う。

畝数42本。おおむね上出来

今回並べたのは、長さ100メートルに対して42畝

スタート時に立てた「まあこのくらいかな」という予想と、
だいたい一致した。

これは偶然か、積み重ねか。
たぶん両方だろう。

ちなみに来年は圃場が変わるため、
この目安は今年限定。

参考にはならないけど、
それでも、1本1本作った重みはちゃんと覚えておきたい。

人数が増えると、現場がちょっと楽しくなる

昼から4人目の作業者が合流。

管理機担当が増えた途端、
作業スピードも空気の明るさも体感1.5倍。

このまとまり感、地区の運動会なら優勝してた。

科学もテクノロジーもいいけど、
最後に頼るのは、やっぱり人間力だ。

今日のフィニッシュ

16時、生姜並べ完了。
17時半、土あげ作業も完了。

疲れたけど、心はそこそこ元気。
うっかりもう1列くらい植えたくなるほどには、余力があった。

人間、ほどほどに疲れると、ちょっと幸せになる説。

体はちょっと疲れたけど、
今日の自分たちは、なかなかいい線いってたと思う。

来年に生かすためのノート

  • 作業は2日でクリアできた
    → 事前調整と「わかってる空気感」が大事
  • 生姜サイズ差は避けられない
    → 折るサイズを揃えて、コンテナごとにグループ分けすると作業しやすいかも
  • 1列=コンテナ2個ペース
    → 無理せず、安定したリズムで
  • 人数が増えると作業も心も軽くなる
    → 管理機担当は中盤から増員プランを組んでおくと吉
  • 畝数42本は今年だけの参考値
    → 来年はまた別の圃場で、「今回は畝何本だ?」ゲームを楽しむ

今年も、なんだかんだでよくやった。

生姜たちも、たぶんニヤリとしている。
(たぶんだけど)

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阿部

プロフィールをご覧いただき、ありがとうございます。農口屋株式会社の取締役の阿部と申します。出西生姜の栽培を担当しており、水稲の栽培やドローンを活用した農業にも取り組んでいます。趣味は車やバイク、釣りで、仕事の合間に心身をリフレッシュしています。

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